GoogleのAI要約が検索に与える影響とは?トップ表示でもクリック率が6割以上減少 🔍

最近、Googleの検索結果に「AIによる概要」という、AIがまとめた情報が表示されるようになりました。これが、これまで検索結果で一番上に表示されていたウェブサイトに、どれほど影響を与えているか、Ahrefsという会社が詳しく調べました。

その結果、日本ではたった半年で、検索結果の一番上に出るページのクリックされる割合(クリック率)が、なんと6割以上も減ってしまったという衝撃的な事実が明らかになりました。

この記事の要点 💡

  • Ahrefsの調査で、Googleの「AIによる概要」が検索結果1位ページのクリック率(CTR)に大きな影響を与えていることが判明。
  • 日本での検索1位のクリック率の低下は、約半年間で38%から62.7%へと急激に悪化。実際のクリック率は9.0%まで落ち込みました。
  • 検索順位が良くてもウェブサイトへの訪問者(流入)が減る傾向が強まり、AIに情報源として選ばれるための対策(LLMOやAEO)がより重要になっています。

日本の検索結果に異変!AI要約でクリック率が大幅ダウン 📉

Ahrefsが公表した最新の調査結果によると、Googleの「AIによる概要(AI Overviews)」が検索結果1位のクリック率(CTR)に与える影響は深刻です。

この調査は、何かを調べたい時に使う「情報収集型のキーワード」に絞って行われました。AIの要約が表示されたときの、検索結果で一番上に表示されるページのクリック率を、2025年12月と2026年6月のデータで比較しています。

今回のクリック率のデータは、Ahrefsが提供するLLMOツール「ブランドレーダー」の調査に基づいています。このツールは、AI要約やチャット型AIがどのブランドの情報を引用しているか、どれくらい言及しているかなどを測ることができます。

半年間でクリック率の低下が加速。アメリカの状況も示唆 📊

前回の2025年12月の調査では、AI要約が表示されるキーワードにおいて、日本の検索1位のクリック率は約38%下がっていました。しかし、2026年6月の最新データでは、この低下率が62.7%にまで拡大しています。

もしAI要約が表示されなかった場合、本来見込まれていたクリック率は24.1%でしたが、実際にクリックされた割合は9.0%にとどまりました。これは、検索順位が1位を保っていても、本来得られるはずのクリックの6割以上が失われている計算になります。

また、AI要約の導入が先行しているアメリカでは、さらに状況が悪化しています。予測クリック率14.4%に対し、実際のクリック率は4.5%となり、低下率は68.8%に達しました。2025年12月時点の58%からさらに悪化しており、「日本もいずれアメリカと同水準まで悪化する」という以前の予測が現実味を帯びてきています。

ここでいう「低下率」とは、AI要約がなければ得られたであろうクリック率(予測CTR)と、実際にAI要約が表示されたときのクリック率(実測CTR)を比較した下落幅のことです。具体的には、AI要約が表示されない検索結果1位のクリック率の傾向から「予測クリック率」を算出し、実際の数値と比べて分析しています。

AI時代にウェブサイトが見つけてもらうには?新しい競争軸の誕生 🚀

検索順位のレポート上では変化がなくても、ウェブサイトへの訪問者が減るという状況は、今後AI要約が浸透するにつれてさらに広がっていくと予想されます。

一方で、AI要約は必ずどこかのウェブページから情報を引用して回答を生成しています。このため、これからは「AIに自分のページが引用元として選ばれるかどうか」が、ウェブサイト運営における新たな競争のポイントとなります。

つまり、従来の「検索結果で上位を獲得する」という対策に加え、AIからの引用や言及を獲得するためのLLMO(大規模言語モデル最適化)やAEO(AI検索エンジン最適化)といった、AIに選ばれやすくする工夫が、今後ますます重要になっていくでしょう。

出典:PR TIMES