「MicrosoftのCopilotを無料でどこまで使えるの?」「お金を払う有料版とは何が違うの?」「仕事で使っても大丈夫?」
このような疑問を持つ方は多いでしょう。実は、Copilotの無料版には「個人向け」と「法人向け」の2種類があり、使える機能や情報の扱い方がそれぞれ異なります。
この記事を読めば、Copilot無料版で何ができて、何ができないのか、有料版との違いや料金体系、そして安心して使い始める方法までが分かります。自分や会社にとって、無料版で十分なのか、それとも有料版を検討すべきなのか、判断できるようになるでしょう。
Microsoft Copilot(コパイロット)とは?無料で使えるAIのお手伝いさん 🤖
Microsoft Copilotは、マイクロソフト社が提供する、文章や絵を作るAI(人工知能)によるお手伝いサービスです。基本的な機能は、パソコンのウェブブラウザやスマートフォンアプリから、誰でも無料で利用できます。
このCopilotは、OpenAIという会社の「GPT」というAIの仕組みを元にして作られています。質問に答えたり、文章を書くのを手伝ったり、言葉で指示するだけで絵を描いたりすることができます。元々は「Bing Chat」という名前でしたが、今は「Copilot」に統一されました。
利用できる場所もたくさんあります。
– パソコンのウェブサイト(copilot.microsoft.com)
– Windowsのタスクバー(画面下のバー)
– Microsoft Edgeというブラウザ
– スマートフォンアプリ(iPhoneやAndroid)
ただし、「Copilot」という名前は、無料のものから会社向けの有料サービスまで、いくつかの種類をまとめた呼び方です。この記事では、主に「無料で使えるCopilot」について詳しく説明します。
出典: PC、Mac、モバイルなどで、Copilotによる AI アシスタンスをどこでも活用する|Microsoft
【重要】Copilotの無料版は「個人向け」と「法人向け」の2種類がある ⚖️
無料で使えるCopilotには、「個人向けのMicrosoft Copilot」と「法人向けのMicrosoft 365 Copilot Chat」の2つがあります。この2つはよく混同されがちですが、利用する人や情報の扱い方が違うため、最初にしっかり理解しておくことが大切です。
それぞれの特徴を下の表で確認しましょう。
| 項目 | Microsoft Copilot(個人向け・無料) | Microsoft 365 Copilot Chat(法人向け・無料※条件あり) |
|---|---|---|
| 対象 | 誰でも利用可能(個人のマイクロソフトアカウント) | 決められたMicrosoft 365の契約を持つ会社の利用者 |
| ログイン | しなくても使える(履歴を見るにはログインが必要) | Entra ID(会社や学校で使うアカウント)でログイン必須 |
| 情報保護 | 仕事で使う情報の保護は基本的にない | 企業向けの情報保護(EDP)がある |
| 主な使い方 | ウェブサイト(copilot.microsoft.com)・アプリ・Edge | Microsoft 365 Copilotアプリ・ウェブ |
※2026年6月時点の公式情報に基づきます。
「Entra ID(エントラ・アイディー)」とは、会社や学校が社員や学生のために用意する、マイクロソフトのID管理サービスのことです。会社から支給されたアカウントがこれに当たります。
自分がどちらのCopilotを使っているか見分けるには、ログインするアカウントの種類がポイントです。
– 自分で作ったマイクロソフトアカウントなら「個人向けのMicrosoft Copilot」。
– 会社や学校から渡されたアカウントなら「法人向けのMicrosoft 365 Copilot Chat」が使える可能性があります。
特に仕事で使う場合、この違いが情報の安全性に大きく関わります。詳しいことは後ほど「業務で使うときのデータ保護の注意点」で解説します。
出典: Microsoft 365 のMicrosoft Copilot (無料) と Copilot の違い|Microsoft Support
Copilot無料版でできること7選 ✨
Copilotの無料版でも、調べ物から文章作成、絵作りまで、日々の業務や生活で役立つ様々なことができます。代表的な7つの機能をご紹介します。
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ウェブ検索・最新情報の調査 🌐
インターネット上の新しい情報を調べて、質問への答えをまとめてくれます。調べ物では、参考にしたウェブサイトの住所(URL)も示してくれるので便利です。 -
文章の作成・要約 📝
メールの返信文、ブログの構成、SNSの投稿文などを、簡単な指示で作ってくれます。また、長い文書やウェブページの内容を短くまとめてくれるので、読む時間がなくても要点を素早く把握できます。 -
絵や画像の作成 🖼️
「こんな絵が欲しい」と言葉で伝えるだけで、イラストや写真のような画像を自動で作ってくれます。資料に使う絵や、ブログの挿絵などにも活用できます。作った画像は、公式によると約1年半(18ヶ月)保存され、その後自動で消えるとのことです。 -
言葉の翻訳・語学のお手伝い 🗣️
英語と日本語の相互翻訳はもちろん、様々な国の言葉に対応しています。文脈に合った自然な言い回しを提案してくれるので、仕事のメールを英語に訳す時などにも役立ちます。 -
声で指示する(スマートフォンアプリ) 🎤
スマートフォンのアプリでは、マイクに向かって話しかけるだけで、Copilotに指示したり質問したりできます。移動中や手がふさがっている時でも、思いついたことをすぐに形にできます。 -
Edgeブラウザでのページまとめ・横の窓を活用 📖
マイクロソフト社のEdgeブラウザを使っている場合、画面右上のCopilotのマークを押すと、横に小さな窓が開きます。今見ているウェブページの内容をすぐにまとめたり、さらに深く調べたりできます。 -
会話の履歴・長いやり取り(ログイン時) 💬
個人のマイクロソフトアカウントでログインすると、使える機能がさらに広がります。これには、過去の会話履歴を見たり、絵の作成、長い文章でのやり取り、声での操作などが含まれます。
出典: PC、Mac、モバイルなどで、Copilotによる AI アシスタンスをどこでも活用する|Microsoft / Microsoft Copilotでのイメージ生成の使用|Microsoft Support
Copilot無料版の限界とできないこと 🚫
無料版は日々のちょっとした作業には十分役立ちますが、仕事で本格的に使うとなると、いくつかの制限があります。導入を考える前に、何ができないのかを知っておきましょう。
無料版の主な制限は以下の通りです。
- Word・Excelなどのソフトと直接連携できない:Microsoft 365(ワード、エクセル、パワーポイントなど)のソフトの中で、AIが直接作業を手伝う機能は有料版でしか使えません。
- 会社の情報全体を見ることができない:メールやチャット(Teams)、社内文書(SharePoint)など、会社の中にある様々な情報をAIが横断して参照する仕組み(Microsoft Graph連携)は、無料版では使えません。
- 返事が遅くなることがある:利用者が多い時間帯など、混み合っている時には、有料版を使っている人よりもAIからの返事が遅くなる場合があります。
- 絵の作成などに回数制限がある:絵を作る機能をはじめ、一部の機能には使える回数に限りがある場合があります。
一部のウェブサイトでは「無料版は1日に約300回まで使える」といった情報が見られますが、これはマイクロソフト社が公式に発表した数字ではありません。実際の制限は変わる可能性があるので、最新の情報は公式サイトで確認することをおすすめします。
しかし、調べ物、文章の要約や作成、絵作りといった普段使いには、無料版で十分役立ちます。「オフィスソフト(WordやExcelなど)と連携させて、仕事の自動化を進めたいか」が、有料版を検討する一つの目安になるでしょう。
出典: Microsoft 365 のMicrosoft Copilot (無料) と Copilot の違い|Microsoft Support
Copilot無料版と有料版の大きな違い 💰
無料版と有料版の最も大きな違いは、「Microsoft 365のオフィスソフト(WordやExcelなど)とAIが連携できるか」と「情報の保護の強さ」にあります。
主な項目を比較すると、次のようになります。
| 項目 | 無料版 | 有料版(Microsoft 365 Copilotなど) |
|---|---|---|
| チャット・ウェブ検索・絵作り | できます | できます |
| Word・Excel・PowerPoint連携 | できません | できます |
| 社内情報全体を見る仕組み | できません | できます(会社向けの場合) |
| AIの返答の速さ・使える量 | 制限がある | 優先され、使える量も多い |
| 情報の保護 | 限られている(法人向け無料版は保護あり) | とても強い |
| 利用料金 | 0円 | 月ごとの支払い(後述) |
※2026年6月時点の公式情報に基づきます。
有料版の本当の価値は、オフィスソフトの中でAIが自動で作業を進めてくれる点にあります。例えば、Outlookで長いメールのやり取りをまとめたり、Wordで作った資料をPowerPointのスライドに自動で変換したりといった作業は、有料版でなければできません。
どちらを選ぶかの目安はシンプルです。
– 調べ物や文章作成、絵作りが主な目的であれば、無料版で十分に活用できます。
– 一方、オフィスソフトを使った仕事そのものをAIで効率化したい場合は、有料版が選択肢になります。
出典: Microsoft 365 のMicrosoft Copilot (無料) と Copilot の違い|Microsoft Support
Copilotの料金プラン(無料と有料の全体像) 📊
Copilotには、無料で使える2つの種類に加えて、個人向けと法人向けの有料プランがあります。ここでは、全体のプランと料金を整理して見ていきましょう。
| プラン | 種類 | 料金(目安) | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Microsoft Copilot | 個人・無料 | 0円 | AIチャット、ウェブ検索、絵作り |
| Microsoft 365 Copilot Chat | 法人・無料※条件あり | 0円 | 企業向けのデータ保護付きAIチャット |
| Microsoft 365 Personal | 個人・有料 | 月額2,130円/年額21,300円 | オフィスソフト+CopilotのAI機能 |
| Microsoft 365 Family | 個人・有料 | 月額2,740円/年額27,400円 | 最大6人で利用可能 |
| Microsoft 365 Premium | 個人・有料 | 月額3,200円/年額32,000円 | 個人向けのAI機能が最も充実したプラン |
| Microsoft 365 Copilot | 法人・有料 | 利用者1人あたり月額制(年間契約) | オフィスソフト連携+社内情報全体を見る機能 |
※料金は2026年6月時点の公式価格です。最新の価格やキャンペーンは公式サイトでご確認ください。
ここで一つ注意点があります。以前、個人向けの有料プランとしてあった「Copilot Pro」は、2025年10月に終了し、新たに「Microsoft 365 Premium」というプランに統合されました。古い情報では「Copilot Pro」と紹介されている場合がありますが、今は新規で提供されていません。
また、Microsoft 365 Personal、Family、PremiumのAI機能は、契約した本人のみが利用でき、家族などで共有することはできないと公式に案内されています。
会社向けのプランについては、2026年7月に料金の見直しが予定されています。導入を検討する際は、必ず公式サイトで最新の料金を確認することをおすすめします。
出典: Microsoft 365 のプラン & 価格を比較|Microsoft Store / Microsoft 365 Premium|Microsoft Support
【会社で使う方へ】無料版での情報保護の注意点 🔒
仕事でCopilotの無料版を使う場合、最も気をつけたいのが「情報の扱い方」、つまりセキュリティの問題です。結論から言うと、個人のアカウントで使う無料版と、会社のアカウントで使う無料版では、情報の守られ方が違います。
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個人向けの無料版(個人のマイクロソフトアカウント利用時):
ここに入力した内容は、サービスをより良くするために使われる可能性があります。AIが学習するのをやめる設定(オプトアウト)もできますが、会社の秘密の情報や個人情報をそのまま入力するのは避けるのが安全です。 -
法人向けの無料版「Microsoft 365 Copilot Chat」(会社のアカウント利用時):
会社や学校で使うアカウント(Entra ID)でログインすれば、「エンタープライズデータ保護(EDP)」という企業向けの情報保護の仕組みが適用されます。これにより、入力した内容がAIの学習に使われることはないとされています。
仕事で無料版を使う前には、以下の点を確認しておきましょう。
- 会社の秘密情報や個人の大切な情報をそのまま入力していないか、常に意識する。
- 会社から支給されたアカウント(Entra ID)でログインしているか確認する。
- 会社で決められているAI利用のルールやガイドラインに沿っているかチェックする。
- 必要であれば、有料の会社向けプランや、情報を管理する機能の導入を検討する。
このように、同じ「無料版」でも、ログインするアカウントによって情報の安全性が大きく変わります。会社でAIの利用を進める担当者の方は、まず社員がどちらの無料版を使っているかを把握しておくと安心です。
出典: Microsoft 365 のMicrosoft Copilot (無料) と Copilot の違い|Microsoft Support
Copilot無料版の始め方・使い方(パソコン・スマホ) 🚀
Copilotの無料版は、難しい手続きなしで、パソコンでもスマートフォンでもすぐに使い始められます。利用環境ごとの始め方をご紹介します。
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ウェブブラウザから使う 💻
お使いのウェブブラウザ(Microsoft EdgeやGoogle Chromeなど)で、Copilotの公式サイト(copilot.microsoft.com)にアクセスします。チャット画面の入力欄に質問や指示を入力するだけで利用できます。マイクロソフトアカウントでログインすれば、過去の会話履歴を保存できるようになります。 -
Windowsから使う 🪟
Windows 11では、画面下のタスクバーやCopilotアプリからCopilotを起動できます。アプリを開いて、入力欄に指示を入力すれば、すぐに使い始められます。 -
Edgeブラウザの横の窓から使う 🧭
Microsoft Edgeブラウザの右上にあるCopilotのアイコンをクリックすると、横に小さな窓が開きます。今見ているページの要約を頼んだり、内容について質問したりできます。 -
スマートフォンアプリ(iPhone/Android)から使う 📱
App Store(iPhone)やGoogle Play(Android)で「Copilot」アプリをダウンロードし、マイクロソフトアカウントでログインします。文字入力だけでなく、声で指示することもできるので、外出先でも手軽に使えます。
出典: Microsoft 365 Copilot|Microsoft Store(アプリ)
まとめ:あなたにぴったりのCopilotは? 🤔
Copilotの無料版は、ウェブ検索、絵作り、文章作成、翻訳など、日々の様々な作業を助けてくれるAIのお手伝いさんです。しかし、無料版には「個人向け」と「法人向け」の2種類があり、特に仕事で使う場合は、情報の保護の仕組みが違うことに注意が必要です。
無料版で十分か、それとも有料版に切り替えるべきかの判断基準は、以下の通りです。
- 調べ物、文章作成、絵作りが主な目的なら、無料版で十分に活用できます。
- WordやExcelといったオフィスソフトの作業をAIで自動化したい、会社の情報全体と連携させたい、または非常に厳しい情報保護が必要なら、有料版(法人向け)の導入を検討することになるでしょう。
まずは無料版を試してみて、どれだけ仕事や生活に役立つかを実感してから、有料版を検討するのが賢い進め方と言えます。
よくある質問 💡
Copilot無料版は本当に無料で使い続けられますか?
はい、基本的な機能は無料で利用できます。AIとの会話、ウェブ検索、絵作りなどは、お金をかけずに使えます。ただし、利用できる回数や、一部の機能には制限がある場合があります。
無料版を使うのにログインは必要ですか?
個人向けの無料版は、ログインしなくても利用できます。ただし、マイクロソフトアカウントでログインすると、過去の会話履歴を見たり、長い文章でのやり取り、声での操作など、使える機能が増えます。
無料版で入力した内容はAIの学習に使われますか?
利用するCoPilotの種類によって異なります。個人のアカウントで使う無料版では、入力内容がサービス改善のために使われる可能性があるとされています。一方、会社や学校のアカウント(Entra ID)でログインする法人向け無料版では、企業向けの情報保護(EDP)が適用され、入力内容がAIの学習に使われることはありません。
「Copilot Pro」はまだありますか?
個人向けの有料プランだった「Copilot Pro」は、2025年10月に終了し、現在は「Microsoft 365 Premium」という新しいプランに統合されています。そのため、現在「Copilot Pro」という名前のプランは新規で提供されていません。
無料版でWordやExcelは使えますか?
無料版では、WordやExcelなどのオフィスソフトの中でAIが直接作業を手伝う連携機能は利用できません。これらの便利な機能を使いたい場合は、有料版(Microsoft 365 Copilotなど)が必要です。
ChatGPTの無料版と何が違いますか?
どちらもAIと会話する形式のサービスですが、Copilotはマイクロソフト社の製品と連携することを前提に作られている点が大きな特徴です。また、Copilotはウェブ検索の結果に参考にしたサイトの住所(出典)を示してくれる点なども違いとして挙げられます。