AI開発を手がけるAnthropic社が、最新の人工知能モデル「Claude Fable 5.1(クロード・フェイブル5.1)」と「Claude Mythos 5.1(クロード・ミトス5.1)」を発表しました。
これらの新しいモデルは、プログラミングや専門知識が必要な作業、さらには科学研究といった分野で、これまで以上に高い能力を発揮します。また、不適切な利用を防ぐための仕組み(セーフガード)の誤作動を減らし、利用にかかる費用を抑えることにも成功しました。
新モデルの注目ポイント 💡
- Anthropic社が「Claude Fable 5.1」と「Claude Mythos 5.1」を発表。
- 科学研究やタンパク質設計の分野で性能が向上し、コンピューターの計算能力を最大2.5倍速くしました。
- 生物学関連で問題ないはずの依頼を誤ってブロックする頻度が最大85%減り、複雑なプログラミングなどの高度な作業では費用を最大約45%削減できます。
「Fable 5.1」と「Mythos 5.1」とは?
「Fable 5.1」と「Mythos 5.1」は、どちらも同じAI技術を土台としていますが、利用上の安全対策(セーフガード)の厳しさが異なります。
これらのモデルは、プログラムを書く作業、専門的な知識を使った仕事、そして時間をかけて問題を解決するような難しいタスクにおいて、新しい基準を作り出すものと期待されています。
驚きの性能向上ポイントを深掘り! 🚀
科学研究能力の飛躍的進化 🔬
AIが自律的に科学研究を行う能力を測るテスト「Terminal-Bench-Science 0.1」では、「Fable 5.1」が旧モデルの「Fable 5」を大きく上回る成績を出しました。これにより、少ない労力で「Fable 5」と同等かそれ以上の結果を、より低い費用で得られるようになります。
「Fable 5.1」の標準設定は、プログラミング支援ツール「Claude Code」では最も高いレベルで、一般的な作業や「Claude.ai」では中程度のレベルに設定されています。
さらに、様々な性能テスト(ベンチマーク)の結果でも「Fable 5.1」は「Fable 5」を上回り、他のAIモデルと比較しても優れた能力を見せています。
新モデルの科学研究能力は多岐にわたる分野で試されました。
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タンパク質設計での成功:
タンパク質の形を設計するオープンソースツールを使ったテストでは、「Mythos 5.1」が12種類の目標に対し、約50%という高い成功率を記録しました。これは一般的な成功率10~15%を大きく超える数字です。
特に3つの目標では、専門コンテストで最優秀とされた設計よりも10倍も結合のしやすさ(結合親和性)が高いタンパク質を生み出しました。 -
金星の地形図作成:
天文分野では、「Fable 5.1」がNASAの古い探査機データ(30年以上前)を使って、金星の表面の3分の1をカバーする高精細な地形図を新しく作りました。この地図は、従来の10~20kmだった解像度を2~3kmにまで高め、標高の正確さも最大25%向上させています。
計算処理の高速化 ⚡
計算生物学の分野では、「Mythos 5.1」がコンピューターの計算を効率化する仕組み(カスタムGPUカーネル)を使い、オープンソースの深層学習モデル7種類の処理速度を最大2.5倍に速くしました。
安全性の向上 🔒
セキュリティ対策も大きく改善されています。
- 生物学や医療に関する、問題ないはずの依頼を誤ってブロックする頻度が、「Fable 5」の発表時に比べて85%減少しました。
- 「Claude Code」を利用する際のサイバーセキュリティに関する安全対策(介入)の回数も、平均で約60%削減されました。
ただし、悪意のある攻撃のテストや、プログラムの弱点を見つける作業(侵入テスト、エクスプロイト生成、バイナリベースの脆弱性スキャン)については、引き続き「Opus(オーパス)」モデルが自動的に使われます。
利用料金とコスト削減効果 💰
「Fable 5.1」の利用料金は、「Fable 5」と同じく、100万文字(トークン)の入力で10ドル、出力で50ドルに設定されています。
さらに、一度処理した情報を一時的に保存して再利用する「キャッシュ読み取り」の費用は75%も安くなり、100万文字あたり0.25ドルとなりました。この変更により、全体の作業費用が大幅に削減されます。
具体的には、「Fable 5」と比べて、一般的な作業では25%、複雑なプログラミングや高度なAIエージェントの作業では、最大約45%ものコスト削減が期待できます。
今後の展開と利用状況 🌍
「Claude Fable 5.1」は、2026年9月1日(現地時間)から一般向けに利用が始まっています。
一方、「Mythos 5.1」は、サイバーセキュリティや生命科学の専門家や組織を対象とした、特別な許可プログラムを通じて提供されており、現在はアメリカ国内の一部の組織のみが利用可能です。
Anthropic社は今後、アメリカ政府と協力しながら、この特別なプログラムを国内外のより多くのパートナーに広げていく方針です。
まとめ
Anthropic社の新しいAIモデル「Claude Fable 5.1」と「Claude Mythos 5.1」は、その高い知的な処理能力と、より効率的で安全な運用を実現することで、ビジネスや科学研究の現場に大きな変化をもたらす可能性を秘めています。特に、コスト削減と専門分野での性能向上が同時に達成されている点は、AI導入を検討する企業にとって非常に魅力的と言えるでしょう。
出典:Anthropic